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インタビューの目的設定ガイド|成果が変わる3つの具体的手順

BanPress編集部企画・アポ取り
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インタビューの目的設定ガイド

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インタビューの目的設定とは、最終的なアウトプットと読者を定義し、そこから逆算して「聞くべきこと」を絞り込む作業です。目的が曖昧では、質問が散漫になり、相手の貴重な時間を浪費してしまいます。本記事では、インタビューの成否を分ける目的設定を3つのステップに分解し、そのまま使えるチェックリストとフレーズ例を交えて解説します。これを実践すれば、相手から深い話を引き出し、成果物の質を劇的に向上させられます。

なぜ目的設定がインタビューの成否を9割決めるのか

インタビューの成果は、本番の質問力や対話術以前に、準備段階の「目的設定」でほぼ決まります。目的が曖昧なまま臨むインタビューは、設計図なしに家を建てるようなものです。行き当たりばったりの質問は会話を散漫にし、結局何が言いたかったのか分からない記事しか生まれません。

明確な目的は、インタビューという航海の「羅針盤」として機能します。羅針盤があれば、どの質問が重要で、どの話が本筋から外れているかを即座に判断できます。また、明確な目的を冒頭で相手に伝えることで、「この人は自分の時間を無駄にしない」「深く理解しようとしてくれている」という敬意と信頼のメッセージとなり、相手も安心して心を開いてくれます。

目的設定が不十分なインタビューのNG例

  • NG例1: 漠然と「成功の秘訣を聞く」
    • →ありきたりな精神論や一般論しか引き出せず、他の記事との差別化ができない。
  • NG例2: 「とにかく面白い話を聞く」
    • →話が脱線し続け、記事としてまとめる際に構成に苦労する。
  • NG例3: 事前に用意した質問を消化することが目的になる
    • →相手の話の流れを無視した一問一答になり、対話が深まらない。

目的設定とは、単なるテーマ決めではありません。「誰に、何を伝え、どう感じてほしいか」を解像度高く描き、そのために「この人から、この話を聞き出す」と決意するプロセスです。

ステップ1:完成形から逆算する「アウトプット起点」の目的設定

優れた目的設定は、常にゴールから逆算して行います。インタビューを始める前に、最終的なアウトプットである「記事の完成形」を具体的にイメージすることが最初のステップです。

誰に、何を届けたいのか?「読者ペルソナ」を定義する

インタビューは、聞き手であるあなたの個人的な興味を満たすために行うものではありません。あなたは常に、その先にいる「読者(受け手)」の代理人であるべきです。まず、この記事を誰に届けたいのかを具体的に定義します。

例えば、同じ経営者へのインタビューでも、読者が「起業を目指す学生」なのか、「同業の経営幹部」なのかで、聞くべき質問の角度は全く異なります。前者は「創業期の苦労話や情熱」に焦点を当て、後者は「最新の市場分析や組織論」を深掘りすべきでしょう。

どんな記事にしたいのか?「ゴールイメージ」を具体化する

読者ペルソナが固まったら、その読者に何を届けるのか、記事のゴールを明確にします。以下のチェックリストを使い、完成形のイメージを具体化してください。

【ゴールイメージ設定チェックリスト】

  • [ ] 記事の形式は?: 一問一答形式か、語り下ろしのモノローグ形式か、第三者視点のルポルタージュ形式か。
  • [ ] 読後の感情は?: 読者に「勇気が湧いた」と思ってほしいか、「明日から使えるノウハウを得た」と感じてほしいか。
  • [ ] 読者の行動変容は?: この記事を読んで、読者にどんな行動(例:製品の購入、イベントへの応募、キャリアの見直し)を促したいか。
  • [ ] 記事の核心(一言で): この記事で最も伝えたいメッセージを20字以内で言語化すると何か。
  • [ ] 見出し(仮): この記事につける仮の見出しを3案考えてみる。

この作業を通じて、「この記事を成立させるために、絶対に聞き出さなければならない情報」が自然と浮かび上がってきます。それが、あなたのインタビューの核となる目的なのです。

ステップ2:仮説を立てる「深掘り起点」の質問設計

インタビューの目的が定まったら、次はその目的を達成するための「武器」を準備します。それが、徹底した事前調査に基づく「仮説」です。

徹底した事前調査で「既知の情報」を仕分ける

まず、相手に関する公開情報を徹底的に調査します。著書、過去のインタビュー記事、SNSでの発言、所属企業のプレスリリースやIR情報などを読み込みます。この目的は、単に情報をインプットすることではありません。

重要なのは、**「調べれば分かること(既知の情報)」「本人にしか聞けないこと(未知の情報)」**を明確に仕分けることです。インタビューの限られた時間で「御社の主力商品は何ですか?」といった初歩的な質問をするのは、最大の無礼であり、時間の浪費です。

「この人の本質は何か?」という仮説を立てる

集めた情報をつなぎ合わせ、「この人の言動の根底にある哲学は〇〇ではないか?」「このプロジェクト成功の裏には、△△という知られざる葛藤があったのではないか?」といった仮説を立てます。この仮説こそが、ありきたりな質問を、核心に迫る鋭い質問へと昇華させます。

仮説は、インタビュー本番で相手にぶつけるためのものです。たとえその仮説が間違っていたとしても問題ありません。「いえ、そうではなくて…」と相手が修正してくれる過程で、より本質的な考えや事実が明らかになるからです。

【仮説をぶつける質問フレーズ例】

  • 「過去のご発言を拝見し、〇〇様が一貫して『個の力より、再現性のある仕組み』を重視されているのではないか、という仮説を持ったのですが、いかがでしょうか?」
  • 「一見すると華やかなご経歴ですが、その裏では『常に自分は挑戦者である』という危機感を持ち続けてこられたのではないかと拝察します。その原動力は何だったのでしょうか?」
  • 「今回のプロジェクト成功の要因として様々な点が挙げられていますが、本質的な理由は『あえて非効率な対話を徹底したこと』にあるのではないかと考えました。この点についてお聞かせいただけますか?」

ステップ3:AI・音声録音時代の「人間にしかできない」目的遂行術

音声認識技術の進化により、録音や文字起こしはAIに任せるのが当たり前になりました。この時代において、インタビュアーである人間は、より本質的な役割に集中すべきです。

AIに任せる作業と人間が集中すべき領域

  • AIに任せる作業: 完璧な録音、正確な文字起こし、発言の要約
  • 人間が集中すべき領域:
    1. 信頼関係の構築: 相手の表情や声のトーンから感情を読み取り、安心できる場を作ること。
    2. 会話の方向づけ: 話の流れを読み、目的から逸れすぎないよう、巧みに軌道修正すること。
    3. 偶発性の享受: 相手の発言から予期せぬ面白さを見出し、アドリブで深掘りすること。

機械的な作業から解放された今、インタビュアーの価値は「その人がその場にいることで、どれだけ対話の質と深みが増すか」という点に集約されます。

目的を共有し、相手を「共作者」に変える冒頭フレーズ

この人間ならではの価値を発揮するため、インタビューの冒頭で目的を丁寧に共有し、相手を「インタビューを受ける人」から「一緒に面白い記事を作る共作者」へと意識変革させることが極めて重要です。

【目的を共有するための冒頭フレーズ例】 「本日はお忙しい中ありがとうございます。本日は、〇〇業界への就職を目指す学生読者に向けて、『キャリアの転機で何を基準に意思決定すべきか』というテーマでお話を伺いたいと考えております。〇〇様がこれまでに経験された3つの大きなご決断について、その背景にある価値観を深く掘り下げることで、読者が一歩踏み出す勇気を得られるような記事を、ぜひご一緒につくらせていただけますと幸いです。」

このように目的、読者、そして届けたい価値を具体的に伝えることで、相手も「何を話せば良いか」が明確になり、より協力的かつ的確な話をしてくれるようになります。

目的がブレた時の立て直し方とNG行動

どれだけ準備をしても、インタビューが想定通りに進まないことはあります。そんな時に冷静に対応する術を知っておきましょう。

話が脱線した時の軌道修正フレーズ

相手の話が盛り上がり、本筋から大きく逸れてしまった場合、話を遮るのは失礼だとためらってしまうかもしれません。しかし、目的達成のためには勇気ある軌道修正が必要です。相手の話を一度受け止めた上で、本筋との接点を見つけて引き戻すのがコツです。

  • フレーズ例1: 「そのお話、大変興味深いです。その視点は、先ほどお話しくださった〇〇という課題にも通じるものがありますね。その点についてもう少し詳しくお伺いできますか?」
  • フレーズ例2: 「ありがとうございます。大変面白いエピソードですね。恐れ入ります、お時間の都合もございますので、次に△△のテーマに移ってもよろしいでしょうか。」

やってはいけないNG目的設定

最後に、陥りがちなNG目的設定の例を紹介します。これらを反面教師として、自身の目的設定を見直してください。

  • NG1:漠然とした目的
    • 例:「すごい人の話を聞く」
    • 改善後:「新規事業立ち上げ時の最大の障壁と、それを乗り越えた具体的な方法を3つ聞き出す」
  • NG2:自己満足な目的
    • 例:「自分が知りたい専門的な話を聞く」
    • 改善後:「専門知識のない読者にも分かるように、〇〇技術の画期的な点を3つの比喩で説明してもらう」
  • NG3:相手に依存した目的
    • 例:「何か面白い話をしてほしい」
    • 改善後:「過去のインタビューでは語られていない、〇〇時代のエピソードを1つ以上聞き出す」

まとめ

インタビューの成果を最大化するための目的設定は、以下の要点を押さえることで実現できます。

  1. 目的は羅針盤: 明確な目的が、質問の精度と対話の質を高め、信頼関係の土台となる。
  2. アウトプットから逆算する: 最終的な記事の読者とゴールイメージを具体的に描くことから始める。
  3. 仮説を武器にする: 徹底した事前調査から「相手の本質」に関する仮説を立て、深い質問を生み出す。
  4. AI時代は人間にしかできない価値に集中する: 信頼構築、方向づけ、偶発性の享受に全力を注ぐ。
  5. 目的を共有し、相手を「共作者」にする: 冒頭で目的を丁寧に伝え、協力関係を築く。

※記事中の例文に登場する企業名・商品名・サービス名・数値は、理解を助けるための架空の例であり、実在のものとは関係ありません。

よくある質問

インタビューの目的は、事前にどの程度相手に伝えるべきですか?

記事のテーマ、想定読者、そして「特に何を聞きたいか」という質問の柱を伝えるのが効果的です。これにより、相手は事前に思考を整理でき、当日の回答がより的確で深みのあるものになります。ただし、質問リスト全てを送る必要はありません。ある程度の偶発性や対話の流れを重視する余白を残しておくことが、面白いインタビューにつながります。

インタビューの目的が複数ある場合、どうすればいいですか?

目的は可能な限り一つに絞るのが理想ですが、複数ある場合は優先順位を明確にしましょう。「絶対に聞かなければならない最重要目的」を1つ定め、残りは「時間が許せば聞きたい副次的目的」と位置づけます。インタビュー冒頭で「本日は主にAについて伺いますが、可能であればBについても少し触れさせてください」と伝えておくと、スムーズに進行できます。

オンラインインタビューで、目的設定に関して特に注意すべき点はありますか?

オンラインは対面よりも集中力が途切れやすいため、目的をよりシャープに絞り込むことが重要です。インタビュー時間を短めに設定し、「今日はこの1点だけは必ず持ち帰る」という核心的な目的を一つ決めましょう。また、冒頭で目的を共有する際に、画面共有でアジェンダを示すなど、視覚的にゴールを共有する工夫も有効です。

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